どれ程の必要が。

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MOTOROLA『MOTO G4 Plus』レビュー2


Moto G4 Plusを使い始めてひと月以上経ったので、購入前や直後には気づかなかった細かい使用感をレビューしたいと思います。
購入を迷っている方の参考になれば幸いです。

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デュアルSIMであることを忘れる使用感

本機の一番の特徴は言うまでもなくDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ、二枚のSIMを同時に待ち受けできる)ですが、この使用感が非常に自然で、デュアルSIMであることを忘れてしまうほどです。

自分はSIM1にFOMAの通話SIM、SIM2にMVNOのSMS付きデータ専用SIMを挿して使っていますが、二枚のSIMを同時に待ち受けし、シームレスに使うことができています。
某掲示板で「どちらかのSIMでSMSが使えない」という書き込みを見かけましたが、自分の環境ではいずれも問題なく使用できました。

またいまのところ、SMSなしのデータ専用SIMでもセルスタンバイ問題は発生していません。

「コンパス無し」は意外と気にならない

当初はウィークポイントとしてすごく気になっていた「コンパス無し」仕様ですが…。 

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実際使い出すと、無いなら無いで問題ないんじゃないかと思うようになりました。

車や電車での移動中にナビ表示にすると、きちんと進行方向を向いて前に進んでくれます。位置の移動情報から向きを割り出しているので信号待ちなどで停止中はクルクル回転したりしますが、走り出せばすぐに進路を認識するのでさほど問題はありません。
正直もっと使い物にならないと思っていたので、これは嬉しい誤算でした。

一方、徒歩でGoogle Mapを見ながら移動するという一番よくあるシチュエーションでは厳しい場面も。ヘディングアップ表示をしてくれないので、自分の向きがわかりません。
これはもう、地図を読む力を養う良い機会と割り切るしかないかも知れませんw

バッテリー周りがとても良い

個人の所感ですが、電池持ちはとても良く感じます。「DSDSは電池持ち悪い」という風評がありますが、ぜんぜんそんなことはありません。
ちなみに自分はSIM1にFOMAのプランSS、SIM2にMVNOのデータ専用を挿して使っています。

TurboPowerによる急速充電も使い勝手の良さに輪をかけており、うっかり充電を忘れたまま寝てしまっても、朝家を出るまでの1時間ほどで50%くらいまで充電してくれます。
モバイルの充電切れほどストレスの溜まることはないので、これはありがたい仕様です。

少し前に購入したAnkerの超大容量モバイルバッテリーを常に携帯していることもあり、充電切れのストレスからは完全に解放された感じです。 

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この「TurboPower」という急速充電規格はモトローラ独自のものであまりメジャーじゃない気がするんですが、結構相性というか、ケーブルや充電器を選ぶという印象。
付属の充電器を使ってもケーブルがダメだと急速充電がされなかったりします。「QuickChage」と互換性があるという情報もあるので、今後もう少し調査してみる予定です。モバイルバッテリーからも急速充電できたら素敵ですね。



テザリングは使い勝手良し。PAN接続のペアリング時は要注意

通常のWi-Fiテザリングはもちろん、より低電力で利用できるBluetoothテザリング(PAN接続)にもOSレベルで対応しています。電池持ちも良く、LTE接続時の速度も良好です。
母艦のWindows PCと最初にペアリングする時に少し注意が必要。
自分自身、設定時にちょっとハマったので備忘録として書いておきます。

タスクバーのBluetoothアイコンから「パーソナルエリアネットワークへ参加」を選び、「Bluetoothパーソナルエリアネットワークデバイス」をオープン。
この画面の「デバイスの追加」からMoto G4 Plusとペアリングすると、こんな画面になります。

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接続設定→アクセスポイントを選択して、タスクバーのアイコンが

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こうなれば成功です。インターネットに接続されます。

Win8.1以降の「PC設定」→「PCとデバイス」からBluetoothを選んでもペアリングできるんですが、そこからペアリングしてしまうとBluetoothテザリング用のプロファイルで接続されないようで、上の画像で「アクセスポイント」となっているところが「直接接続」と出てしまい、うまく接続できません。

Bluetoothテザリングという呼称が一般的ですが、要はBluetoothを介した「ネットワーク共有」機能です。なので最初は普通にペアリングしてから接続設定を行えば良いかと思ったんですが(というか、上のスクショで横に見えているLenovo Z2はその手順で問題なく繋がりました)、上記手順でないとうまく行かず、しばらく試行錯誤しました。

Wi-Fiで繋いでももちろん良いんですが、テザリングが必要な場面はだいたいが出先であり、最近出先ではもっぱらWindowsタブレットとBluetoothキーボードを使っています。
どうもWi-FiとBluetoothを同時に使用するとマウスポインタが飛んだり、Wi-Fiの接続が切れたりと相互に悪影響を与えている気がするので、OSレベルでBluetoothテザリングができるというのは地味に便利です。

その他アプリなど

限りなく素のAndroidに近い本機ですが、アプリについては概ね問題なく動いています。
ファイルマネージャはモトローラ謹製のものがプリインストールされていますが、何故か標準では無効化されています。
どうということのない標準的なファイルマネージャですが、Unzipもできますので有効化して使っています。
その他、いまのところ唯一きちんと動かなかったのが「Googleカードボード」アプリです。これは起動後すぐにアプリが落ちてしまい、まともに使えませんでした。
しかし他のVR動画再生アプリについては問題なく動いていますので、そもそもVR機能やジャイロセンサー自体に問題があるという訳ではなさそうです。カードボードアプリ自体が必要となるシーンはあまりないと思いますのでこの点は問題ないでしょう。

個人的にひとつ大きな問題というか解決できていないことがあって、実は現時点で、このブログでも人気記事となっているスマートウォッチ「U8」との連携がうまくいっていません。

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この記事で書いたアプリを使いペアリングを行っても、どうしてもうまく通知されない状態です。ペアリング自体はきちんとできており、またG4 Plusを持たずに場を離れるとBluetooth接続が切れた時点で置き忘れを知らせる振動は来るんですが、アプリの通知を出すことができずにいます。
接続アプリを数種類試したんですが変わらず。Marshmallowの仕様というか、相性なのかもしれません。引き続き色々と試してみようと思います。

 

総評:これはいいものだ

さて、ここまで具体的かつ個人的なレビューを書いてきましたがいかがでしたでしょうか?
ミッドレンジモデルではあるものの、充分実用に足る素直で良い端末です。
DSDSも予想以上に安定しており、二台持ちだった自分もいまやすっかりG4 Plus一台で運用しています。
相変わらず店頭では品薄で、札幌のビックカメラではずっと売り切れ状態ですが、通販の方は在庫があるようです。MVNOからも購入できますし、端末二台持ちの方、モトローラやレノボの質実剛健さが好きな方にとっては充分に購入を検討する余地のある端末だと感じました。

  

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