どれ程の必要が。

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Amazon『Fire HD6』レビュー


Amazonの高コスパタブレット「Fire」シリーズの「HD8」がモデルチェンジして登場しました。同時に「HD6」がディスコンとなり、現行のラインナップから「Kindle」シリーズと袂を分かった2014年のHDシリーズがすべて消えたことになります。
「HD8」のスペックを見ていくと共に、これまでこのブログで紹介する機会を見失っていた手持ちの「HD6」についてレビューしたいと思います。

新しいFireはとにかく高コストパフォーマンス

最近のFireタブレットは「Kindle」ブランドを冠していたころとは打って変わって、とにかく「高コスパ」という方向に舵を切っているようです。
9/21に発売となる「HD8」の詳細はこちら。



コスパ重視ではありますが、必要なところは最低限うまく押さえているなあという印象です。
必要なところというか、主にRAMの話なんですが。
このご時世1GBではちと厳しいかもしれませんが、「HD8」のRAM容量は1.5GB。
1.5GBあるとなんとか妥協できてしまう気がして、このあたり非常に絶妙なバランスでうまいなあと思います。

外観は無印Fire(2015)に寄せてきた感じですね。



先代のHD8(2015)に比べると少し厚くなったこと、カメラの画素数が500万→200万と大幅にダウンしたところはコストダウンのしわ寄せでしょうか。
しかしながらバッテリー持ちは良くなっていますし、ストレージ容量も16GBからと増量しています。過去のモデルと違って、現行のFireシリーズはmicroSDカードも使えるので、ストレージ容量で困ることは無いでしょう。

どちらかというと「どっちつかず」な印象だった先代のHD8と比べると大幅に安いですし、すごくキッチリと「コストパフォーマンス」という部分に拘ってスペックがチューニングされている感があって、個人的にはこの方向性で突き進んでほしいです。

8インチタブレットはどんな用途にも万能に使える反面、帯に短し襷に長しという状態にもなりやすいと思いますが、ここまで安いと「とりあえず買っとくかな」でポチッとしておいて、家での読書に使うくらいの感覚でも全然OKだと思います。
その気になればだいたいのことはこなせるスペックを備えてますので、いざという時のために一台ポチっておく予定です。いざという時っていつだって話ですが…。w


旧モデル『Fire HD6』レビュー

ここからは2014年の発売日に購入した旧モデル「Fire HD6」について書いておきます
(Amazonのレビューに寄稿した内容を補記したものです)。
無印「Fire(2015)」が極端にコスパを追求した使用だったため、いまとなっては印象が薄れてしまいましたが、2014年秋の時点で「Fire HD6」が登場した時にはなかなかのインパクトを感じました。それまで比較的高級機志向だったKindle Fireシリーズが、突然普及モデルとして安価にリリースしてきたからです。
当時も既にAndroidタブレットは安価に買える状況ではありましたが、「Amazon」というブランド力、クアッドコアCPU、高精細なディスプレイを搭載して1万円ちょっとで買えるとあって、驚きと共に「コスパ厨」的に心をくすぐられるモノがあり、発表と同時に即予約してしまいました。

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基本的な部分がキッチリと作りこまれており、とにかくコストパフォーマンスの高さを実感できます。Wi-Fiの掴みは良好でスリープからの復帰時にもすぐに繋がってくれる、バッテリー持ちが非常に優秀でスリープ時にも漏れないなど、同価格帯の廉価タブレットでは諦めてしまっていた、ある意味「当たり前」の部分が抜群に良い出来です。

Fireシリーズはすべて「Fire OS」というAndroidベースの独自OS搭載なので、根本的にOSレベルでの制約はありますが、ストアアプリの不足はウェブサービスなどで補い、GPSが無いなどハードウェア面で不可能な部分はスッパリ諦めて使っていました。
このあたり、OSレベルでの足枷がかつてのガジェットに共通していた「工夫する楽しさ」に繋がっていたかも知れません。

ガワは見た感じ一昔前の中華タブのような感じ。裏面のプラ素材は傷つきにくそうで良いんですが、高級感は微塵もありません。また散々言われている事ですが、重くて厚いです。
しかしながら純正Origamiケースを装着すると、カバンに入れずとも小脇に抱えて持ち運ぶのに丁度いい厚みになり、手に馴染んでとても気に入っていました。
6インチというサイズ感も絶妙で、文庫本代わりに読書するのにとても適した大きさです。コミックも快適に読めます。

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近年急速にスマートフォンが大型化して自分でも5.5インチの端末をメインで使うようになってからは差別化が難しく、外ではあまり使わなくなってしまいましたが、自宅で気軽に使えるベッドサイド端末としていまでも活躍しています。
Prime ReadingはAmazon端末でしか読めないですしね。

今年に入ってOSもFire OS 5にアップデートされ、より使い勝手が向上しました。
なんだかとにかく可愛くて、愛着の湧く端末です。
iPhone/iPad、Androidの二強の世界ですが、これからも独自の路線を貫いてシリーズ展開してほしいなと思います。

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